公開日
2026.03.02
第1回テンポ経営®研究会開催レポート
2026年2月17日、第1回テンポ経営®研究会「制度だけでは解決しないハナシ ~個の幸せと組織の経営は両立できるか?~」を開催しました。

「制度は整えた。けれど、なぜか現場が回らない」
働き方や両立支援の制度が広がる一方で、そんな”もやもや”を抱える方も少なくありません。第1回研究会では、その違和感の正体を「制度」と「風土(文化)」の両面から捉え直し、実際に機能する形に落とし込むヒントを共有しました。当日は会場・オンラインあわせて26名の方にご参加いただきました。
※本イベントは公益財団法人 洲崎福祉財団助成事業(令和6年度継続助成)を受けて実施しました。
「支援」ではなく「全員のための戦略」へ
オープニングトークでは、一般社団法人ピーペック 代表理事 CEOの宿野部 武志が、「『誰かのための支援』から『全員のための戦略へ』~ピーペックの実践から生まれたテンポ経営®~」をテーマにお話ししました。
事業の成り立ちからテンポ経営®に至るまでの背景とともに、個々が自分の「テンポ」でパフォーマンスを発揮できる労働環境の設計について紹介しました。
さらに、マジョリティに対するマイノリティを規定して「誰かを特別扱いする支援」ではなく、最初から全員が違うことを前提にする「全員例外」という発想が共有されました。体調や家庭事情など、働く人の状況は日々揺らぎます。その揺らぎを「例外」として扱うのではなく、最初から設計に組み込む。テンポ経営®は主観的な「ゆらぎ(=テンポ)」を変数として肯定し、持続可能な組織を創るためのアプローチであることが伝わる時間となりました。
制度が「機能する条件」を、実例でほどく
続くトークセッションでは、株式会社エスケイワード 代表取締役社長 沢田 圭一氏、一般社団法人ピーペック 理事 CKO / CHROの武田 飛呂城とともに、「『制度だけでは解決しない課題』を考えるヒント~エスケイワードとピーペックの実践から~」をテーマに議論を行いました。
株式会社エスケイワードからは、組織データや制度、文化の取り組みが共有され、制度や文化を「考え方」にとどめず、日常の運営の中できちんと回る形に落とし込む取り組みが紹介されました。
制度は「ある」だけでは意味がなく、「使われる」ための運用設計と日々の積み重ねが欠かせない。実例を通して、そのリアリティが立ち上がる時間となりました。
参加者の声:働きやすさは「社会デザイン」につながる
当日のアンケートでは、テンポ経営®の捉え方が参加者それぞれの現場や活動とつながっていく様子がうかがえました。
・働きやすい環境づくりは、個人の居場所を支えるだけでなく、住みやすい社会をつくる「社会デザイン」につながると感じた。
・テンポ経営の考え方と、それに沿った制度・仕組みづくりがセットで理解できて参考になった。事業特性に合わせた事例が今後もっと増えるとよい。
本研究会は、「制度だけでは解決しない課題」に向き合うための整理をするための軸と、実践例を持ち帰る機会となりました。
次回の開催は2026年5月を予定しています。引き続き、実践と学びを持ち寄りながら考えていければと思います。
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