公開日
2023.04.17
ピーペック×在宅医療事務アウトソーシングサービス クラウドクリニック⑤ 場所や時間にとらわれない新しい時代の働き方を実践していく
最終回の今回、既に柔軟な働き方を模索しているピーペックとクラウドクリニックですが、究極的に目指す働き方について語りました。海外旅行先でも働ける仕組みをつくりたいクラウドクリニックと、働きたい企業ランキング入りを目指すピーペック。働きやすい社会の土壌づくりを一緒に進めていこうとしています。
齋藤真菜:皆さんは、病気の有無に関係なく「こんなところと一緒に働けたらいいな」「もっとこんな働き方がしてみたい」というのはありますか?
向笠一華:あるお弁当屋さんで、みんなが自由に来て、自由に働いて、休むときの連絡もいらないというところがあるそうで。それで成立しているということにとても驚きましたが、 休みたいときに気兼ねなく休めるというのはみんな望んでいる気がするんです。詳しいところはよくわからないのですが、本当に誰も来なかった時は社長が1人でお弁当を作っていたらしいです。(笑)
みんなに助けてもらうことがあるから自分も全力で助ける、当たり前にお互いがフォローし合う環境、ワークライフバランスを取りやすい環境、いろいろな工夫でそれが仕組化された職場がこれからもっと増えていけばいいなと思います。
川島史子:元々、クラウドクリニックでは、個人がそれぞれ経営者みたいに働いたらいいのにと思っていて、本人がベストパフォーマンスで働けて、 働いた分だけお給料が貰えれば、いつ休もうが、いつ何しようが自由みたいなのは理想だなと思っているんです。
海外旅行も行きたいし、 海外旅行中でもお仕事ができればいいし、日本中どこにいてもお仕事ができればいいし、でもその時に「やりたくないことはやりたくない」って思えるお仕事がしたい。私はクラウドクリニックのお仕事は使命だと思えているので、それを一緒に達成できる人たちが増えていって、働き続けられる形ができると面白いと思っています。
先ほど言っていた「時間で管理する」というのは、アウトプットが時間や業務量だったりするから管理しやすくて、日本は今までそれが主流だったと思うんですが、本人が望むアウトプットと会社が求めてるものが時間や業務量以外のもので一致したら、それで評価することもありですよね。
あと、日本は「業務も全部できる人が良い」「マネージメントできる人が偉い」という風土があって、男性たちは色々な部署を変わりながら上に登っていき経営者になるというところがありますが、そうではなくてもスペシャリストで一分野だけをとことんやるような専門家がいてもいいだろうし、ずっと薄く幅広くやる人がいてもいいと思います。自分で選べる働き方がしたいと、クラウドクリニックでずっと思っていたことを、メドピアグループ入りして一生懸命形にしていこうとしているので、いいものが出来たら世の中に還元したいと思っています。
病気や障害の有無にかかわらず、持っている専門性やスキルを基に、自分の業務を主体的に提案・選択できるようにしていきたいですね。同じことを延々やれる能力がある人も素晴らしいし、色々なことがわかって出来る人も素晴らしいし、どちらも素晴らしいということを体現したいです。
齋藤真菜:ピーペックとしては何かありますか?
宿野部武志:私が企業にいたときも「遅くまで残業してる人がすごい」とか「あの人が残ってるから自分も帰れない」という感じがありました。今は逆だと思っています。いかに稼働時間を少なくしてアウトプットを出すか、質の高いものを出すかということだと、それは病気をもつ人にとっては実はメリットがある働き方だと思うんですよね。
例えば、私は週3回、1回5時間透析に行っていて、それ以外の時間をいかに効率よく過ごすかを考えて仕事をしているんです。それ以外にも仕事だけではなくて遊びもしたいし…っていうのもあるので、その中で、仕事の時間は仕事をしっかりやっています。
私は、ピーペックを「働きたい企業ランキング」に入れたいと思っているんです。というのは、私がいたソニーはだいたいランキング上位だったんですが、NPOなどの組織が、ランキングに入ることなんてなかなかないと思うんですよね。給与水準も、こういう社会貢献活動は海外に比べると日本はすごく低いんです。
少ない稼働時間でアウトプットをしっかり出すこと、結果として事業としてしっかり売上を上げること、それは「価値を社会に提供した」ということだと思っています。
それをやるのは、ピーペックだけでは無理で、そこはクラウドクリニックさんと協働して、今までの積み重ねてきた時間をノウハウとして活かしながら、他の企業や組織とも有機的な連携をして模索していきたいなと思っています。
かたや厳しいことを言うと、私はずっと「無理せず甘えず」という言葉を自分の信条として生きています。
経営者からすると、その人が自分の会社に貢献できるのかどうかを見るので、そこは「私には病気があるけれども、私はこの会社でこういう貢献をしたい」ということを伝えて、「こういう病気があるので通院が必要だ」ということも伝える。病気をもつ人も「働くってどういうことなのか」をもっと真剣に考えなければいけないと思います。そういった環境の土壌づくりというのは、ピーペックが「働きやすい職場をつくる」ことで社会を変えていきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。
川島史子:一緒に頑張りましょう!
病気をもつ人が、しっかり自分のスキルややりたい事を伝え、病気を安心して開示できる社会をつくるためには、様々な偏見や無理解などを丁寧に紐解き、第4回にあるように経営者側の意識を変えることも必要です。ピーペックとクラウドクリニックの協働をきっかけに、丁寧なコミュニケーションと心理的安全性の高い環境づくりのノウハウ、抽象論に終始しない実践的な両立支援、就労支援の取り組みを進めていきたいと思います。