実施期間
2025年〜現在
病気とともに、自分らしく「はたらく」プログラム
多様な難病をもつ人たちが働くピーペックの知見を活かし、病気をもちながら今の職場で長く仕事を続けていけるよう支援するプログラムを開発しています。
多様な難病をもつ人たちがはたらくピーペックの知見を活かし、病気をもちながら今の職場で長く仕事を続けていけるよう支援するプログラムを開発・提供しています。
このプロジェクトでは、ピーペックが病気をもちながらはたらく当事者とその同僚の知見を元に「治療と仕事の両立支援プログラム」を新たに開発しました。これを、スタンフォード大学で開発され、世界各国で実績のある「慢性疾患セルフマネジメントプログラム(CDSMP ; Chronic Disease Self-Management Program)と組み合わせ、「病気とともに、自分らしく『はたらく』プログラム」として、2026年10月より提供を開始します(※1)。
このプログラムは、毎週1回2時間半×全7回(7週間)で仲間とともにゆっくり学ぶオンラインのプログラムです。
くらしの土台を整える6週間(CDSMP)と、最後の7週目(治療と仕事の両立支援プログラム)を合わせて、病気とともに、自分らしく「はたらく」を実現するためのプログラムとして提供します。
※1 CDSMPはNPO法人日本慢性疾患セルフマネジメント協会との共催で開催します
-1024x576.png)
こんな方におすすめです
・病気や治療とつきあいながら、はたらいている方/これからはたらきたい方
・体調の波や、周囲への伝え方に悩んでいる方
・他の人がどんな工夫をしているのか知りたい方
・はたらくうえでのヒントや、次の一歩がほしい方
現在申込受付中のプログラム
開催予定
2026年10月10日からのプログラムの申込を受付中です。下記フォームよりお申込みください。
https://forms.gle/fJcaXsAiHGSUQoC6A
※個人情報の取り扱いについては一般社団法人ピーペックのプライバシーポリシーに則ります。
https://ppecc.jp/privacypolicy/
プロジェクト概要
| 目的 | 病気をもつ人が、自分らしく長く働き続けられるよう支援すること。(グループワークを通じた自信の回復と、実践的スキルの習得) |
| 対象 | ・がん、脳卒中、心疾患、糖尿病、肝炎、その他難病など、反復・継続して治療が必要となる慢性の疾病をもつ人 ・メンタルヘルス不調者 ・その他、継続的な通院やセルフケア等を行う疾病(慢性疾患)をもつ人 ※心療内科・精神科受診中の方は、グループワークへの参加が可能か、念のため主治医に確認してください |
| 実施方法 | 病気をもちながら働いている人10名程度が集まり、グループワーク形式で実践(現在はオンラインでの開催です) |
| 実施体制 | 1~6回目までのCDSMPは、NPO法人日本慢性疾患セルフマネジメント協会との共催で開催します。 本プロジェクトは、公益財団法人 洲崎福祉財団助成事業(令和6年度継続助成)を受けて実施します。 |
| 活動期間 | 2026年10月よりプログラムの提供開始 |
| 狙い | ・心理的安全性が保たれた場で自然と相談が生まれ、問題解決につながること ・同じ立場の人(多様なロールモデル)と対話することによって、自分も仕事を続けていけるという自信を取り戻すこと ・治療と仕事の両立に役立つ、具体的なスキルを取得すること |
| プログラムで伝える スキル例(一部) | 職場における自己開示 上司や同僚とのより良いコミュニケーション 時間の使い方 心身の休息やリフレッシュの方法 |
本プロジェクトが生まれたストーリー
「病気になったら、以前のように働けないのではないか」
病気を発症した多くの人は、症状や治療への対処に迫られながら、仕事を続けていくことへの自信を失ってしまいがちです。誰にも相談できず、周囲に迷惑をかけたくないと考え、早期離職を選択してしまうケースも後を絶ちません。実際、ピーペックの理事の武田、池崎は、別法人で慢性疾患セルフマネジメントプログラム(CDSMP)の普及に携わる中で、多くの参加者が特に就労に関する課題に直面していると実感していました。
しかし、病気があっても多くの人が働けるということを、ピーペックは日ごろの業務の中で証明してきました。自身のコンディションの波を知り、職場の上司・同僚と適切なコミュニケーションを取り、できることを積み重ねることによって、多くは離職せず、長くはたらいていくことができます。
CDSMPで培った暮らしの土台の上に、はたらくための実践的な技術を伝えることができたら、病気をもつ人の就労課題に応えることができるのではないか、そのように考えて「治療と仕事の両立支援プログラム」の開発がスタートしました。
CDSMPの強みのひとつは、進行を担当する人の経験や技術に依存しない、標準化されたプログラムであることです。そこで、ピーペックが長年培ってきた「病気とともにはたらく」に関する知見をもとに、就労支援(継続)のスキルとして必要な内容も、標準化したプログラムとして作成しました。
こうして、既存の慢性疾患セルフマネジメントプログラム(CDSMP)と、新たに開発した治療と仕事の両立支援プログラムを合わせ「病気とともに、自分らしく『はたらく』プログラム」を提供することとなりました。願わくは、このプログラムが、病気とともにはたらきたいと願う多くの人に、自分らしくはたらくことを考えるきっかけの一つとなれば幸甚です。
開発に携わったひと

池崎 悠
一般社団法人ピーペック 理事(CCO)
15歳で神経難病の慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)を発症し、九州大学在学中、難病当事者の就労問題を考えるグループ「難病NET.RDing福岡」を発足。就労をはじめとした、当事者の生活に関する調査や啓発活動を行う。大学卒業後は医療機関で広報や秘書業務に従事しつつ、慢性疾患セルフマネジメントプログラムの普及活動に関わる。2019年に、スタンフォード大学から導出された米国Self-Management Resource CenterにおいてCDSMPマスタートレーニング研修を修了、認定マスタートレーナーの資格を取得。以降、日本版プログラムの改定および翻訳にも従事。
多様な疾患をもつ当事者のコミュニティで10年以上活動してきた経験と、医療現場での知見、病気をもちながらはたらく自分の経験を融合させ、本プログラムを共同開発。
武田飛呂城
一般社団法人ピーペック 理事( CKO / CHRO )
生まれつきの血友病Aに加え、薬害エイズ事件によるHIV感染症、心疾患など、複数の病気とともに生きてきた当事者。2005年から、スタンフォード大学医学部患者教育研究センターが開発した慢性疾患セルフマネジメントプログラム(CDSMP)の日本導入に携わる。2007年には同センターのCDSMPマスタートレーニング研修を修了、認定マスタートレーナーの資格を取得。以降、国内でのCDSMPの普及やプログラムの改訂を主導しつつ、自身もCDSMPワークショップを数多く手がけ、200名以上に提供。こうした知見を、20年以上病気とともに働き続けてきた自身の経験や、支援してきた当事者の仕事に関する悩み等と重ね合わせ、池崎と共に治療と仕事の両立支援プログラムを開発。CDSMPと組み合わせて「病気とともに、自分らしく『はたらく』プログラム」として、2026年10月より提供を開始する。