病気をもつ人の“こえ”を届ける
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実施期間 2025年10月

対象・関係者 第一三共株式会社

第一三共株式会社 従業員の対話会の企画・実施

相互理解と新しい気付きを得ることを目的として、「PPI(患者市民参画)と製薬企業のこれからを考える」をテーマに、第一三共株式会社の社員の皆さんと、病気をもつ/もたないに関わらず共に活動しているピーペックのメンバーが対話する機会を設けました。

第一三共株式会社 従業員の対話会の企画・実施

対話会の実施

相互理解と新しい気付きを得ることを目的として、「PPI(患者市民参画)と製薬企業のこれからを考える」をテーマに、第一三共株式会社の社員の皆さんと、病気をもつ/もたないに関わらず共に活動しているピーペックのメンバーが対話する機会を設けました。

本企画は第一三共株式会社の皆さまから製薬業界における研究開発、安全管理、育薬の取り組みなどについて学ぶレクチャーと研究所見学からスタートしました。

対話会には、第一三共株式会社からは部署横断で、日頃から患者市民参画(以下、PPI)に取り組まれている11名にご参加いただきました。ピーペックからは、全メンバー14名が参加しました。

対話テーマ

まず、参加者全員が安心して話せる環境を作るため、「ニックネームで呼び合う」「特定の医薬品に関する話はしない」などのグランドルールが共有されました。

4つのグループに分かれ、以下の2つのテーマについて、ピーペックのメンバーからの話題提供をもとに意見交換を行いました。

テーマ① PRO(Patient-Reported Outcomes/患者報告アウトカム)の重要性、どのようなPROが必要とされるか

病気をもつメンバーが、「症状によっては薬の副作用だと気づかないことがある」「医師に伝えていないことは、無いことにされてしまう」と感じたエピソードを手がかりに、真に病気をもつ人の視点を反映したPROとするための課題は何か、日常診療や社会生活においてどのようなコミュニケーションが求められているのか、などを話し合いました。

テーマ② 病気は特別なことではない、と思えるのはなぜなのか

病気をもたないメンバーがピーペックで働く中で得た「仕事に取り組む上でハードルがあるのは、病気をもつ人だけではない」という気づきを手がかりに、病気をもっていることが日常の一部として受け入れられる社会とはどのようなものか、病気をもつ人ももたない人も「特別ではない」という感覚を共有するために何が必要か、などの意見交換を行いました。

成果と反応

最後に、それぞれのグループからの発表を行いました。

テーマ①については、医師による効果的な聞き取りや、患者会などの横のつながりの重要性が指摘されたほか、病気をもつ人の日常生活から自動的に情報を得るなど、デジタル技術を活用したデータ収集などが提案されました。

テーマ②については、病気以外にも人生には様々なハードル(子育てや介護など)があることが対話の中で理解され、病気をもつ人が自分の状況を開示できる環境づくりが、相互理解の促進の上で必要であることが確認されました。疾患に限らず、何らかのハードルをもつ人や支援者が集まる場を会社内で設けることも、多様性への理解を深めるアイデアとして挙げられました。

第一三共株式会社とはこれまでもさまざまなプロジェクトで協働を重ねてきましたが、従業員同士の対話は初の試みでした。お互いにとって普段の業務から離れ、本音で語り合う貴重な機会となりました。日常の業務やコミュニケーションが、外部からは新たな視点や学びの源泉となることが確認でき、組織や立場を超えた相互理解と新たな気づきを生み出す上で大きな役割を果たしました。

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