公開日
2026.04.08
世界腎臓学会「Dr. Donal O’Donoghue記念 グローバル腎臓政策フォーラム」に代表理事・宿野部武志が登壇しました
3/28(土)~3/31(火)にかけて、パシフィコ横浜で世界腎臓学会が開催されました。
学会期間中に開催された、腎臓病対策の未来を共に考える「Dr. Donal O’Donoghue記念 グローバル腎臓政策フォーラム(PDOGKPF)」において、宿野部武志が日本の腎臓病の現状と課題について報告しました。
本フォーラムは、世界各国の腎臓病対策の未来を共に考える場です。今回は特に日本を含む東アジア地域に焦点を当て、国際的な取り組みが各国の戦略にどう反映されているか、専門家たちが深く掘り下げました。
ピーペックからは、当事者からの提言を行うため、代表理事の宿野部武志が話題提供者として参加しました。当日お話したポイントは下記です。
①透析とともにある生活を当事者の目線から
・3歳での発症から39年にわたる透析生活とその実際
・医療の受け手から、医療を形作る主体としての主体性の回復の軌跡を紹介
②じんラボの活動から見えてきた当事者の”こえ”
・慢性腎臓病と生きる上で重要なレジリエンスを構成する3つの要素:①コミュニティと繋がること、②メンタルヘルスに気を配ること、③病気に関連する知識を得ること
・慢性腎臓病や透析がきっかけでうつ状態を経験した人(未診断含む)は7割を超えるというじんラボでの調査など、透析が与える精神面への影響
・医学的な治療と同じくらい重要である、ピアサポートの価値の再確認
③当事者主体での政策決定プロセスへの参画
・中央社会保険医療協議会(中医協)や内閣府規制改革推進会議における活動紹介
・特定非営利活動法人 日本医療政策機構との政策提言における協働
・「患者中心の医療(Patient-Centered Medicine)」から、「病気をもつ人と共に創る医療(Medical care in collaboration with people with conditions)」への転換の必要性
長年にわたるピアサポートや政策提言の経験に立脚した、慢性腎臓病や透析で苦しむ人を一人でも減らしたいという宿野部の思いは会場の共感を呼びました。
質疑応答では、ピアサポートの重要性や、医療者やライフサイエンス企業の貢献の重要性、病気をもちながら自分のミッションをもって生きていくことの大事さについて議論しました。
今後の腎臓病対策において、当事者の”こえ”が不可欠であることを、国際的にも深く印象づけられたと確信しています。
当事者の声を届ける貴重な機会をいただき、開催に向けて尽力いただいた皆様、そして当日ご参加いただいた関係者の皆様にも、御礼申し上げます。
日本のこれからの医療を考える上で、国際的な視点を持つことは大きな力になります。今回の経験を糧に、ピーペックはこれからも、わたしたちの”こえ”を世界へ、世界の実践を日本へと還元する活動に取り組んでいきます。
イベントの詳細は下記のURLよりご覧ください。
https://www.theisn.org/wcn/program-experiences/gkpf/