コラム

わたしたちのこえ

ピーペックメンバー座談会【防災対策どうしてる?】

PPeCC

2023.12.15

病気をもつ人、もっていない人、病気をもつ人を支える人・・・ピーペックには様々な立場の人が集まっています。
そんなピーペックメンバーが、それぞれの"こえ"を出し合ってみました。
今回のテーマは、【防災対策どうしてる?】。防災について、今一度みんなで考えてみましょう!

今回の参加メンバー

宿野部武志、池崎悠、齋藤真菜、菅沼かおり、桑村美奈子、大村詠一

※ピーペックメンバーのプロフィールはこちら


齋藤:今年も各地で台風や地震などの災害がありましたね。

桑村:今日は災害時の備えについて、皆さんと話してみたいと思います。齋藤さんは何か防災対策していますか?

齋藤:私は、ちゃんとできている自信がないです。最近やっと防災セットを買ったくらい。一番大事だと思っているのは薬ですね。残薬を調整して、2週間分くらいは防災バッグに入れておけるようにしています。

桑村:なるほど。私は防災士なのですが、防災対策って住んでいる地域によって違いますよね。家族構成によっても持っていく防災グッズが変わったりします。例えば子どもがいると、赤ちゃんがいればミルクが必要になるし、おむつも必要だし。でも1年前のおむつを入れておいたらサイズアウトして使えないので、中のものを替える頻度を上げていかなければいけないですよね。

池崎:私も薬は齋藤さんと同じように通院の度にローリングストック(※1)しています。色々試して、私の最適はこのような感じになりました。
・自分のものは、入院バッグ(急に入院することがあるため)と防災バッグ兼用
・入院バッグに子どもの1泊入院用の服・おむつなどを入れておく
・夫は職場に防災バッグを常備
・食料品、水はローリングストック
・その他衛生用品などをリュックに入れてスーツケースに保管(リュックが重いと自力で運べないので)
・ソーラーパネルとポータブル電源でスマホ、冷蔵庫やテレビなどの電源確保

※1 ローリングストック...回転備蓄法。使ったらその分買い足す(薬の場合処方してもらう)ことで備蓄する方法。

大村:糖尿病をもつ人の防災や災害時の対策は考えたことがありますが、疾患を超えては考えたことがなかったので勉強させてもらいます!

桑村:病気をもつ人と避難所で一緒になったときに、私たちには何が協力できるのか、どんなことを理解しておくとよいのか、ということもふと考えました。
池崎さんは対策バッチリですね!子ども用に小分けのお気に入りのスナックなども入れておくと、避難所でぐずったときに楽ですよ。

宿野部:透析をしている人の防災対策も、週3の通院を考えると本当に深刻な問題です

桑村:そうですね。避難所で生活することになった場合、どんな風になるのだろうと考えました。避難所運営において病気をもつ人のことを学ぶのも大事ですね。

大村:最近は災害も多いので、糖尿病をもつ人の間でも防災情報は話題になります。真っ先に薬を持ち出すことを考えるのは一緒だなと思いますし、熊本地震の際もおむつだけでなく、子どもたち向けのおもちゃや絵本、お菓子なども需要がありました。

私の防災対策は、この通りです。
・治療グッズは平常時も3日分くらいは持ち歩く
・脱水対策や薬を飲む用に普段から水筒を持ち歩く
・災害用バッグには、1週間分の治療グッズを入れておき、入院などの際も使えるようにする
・お薬手帳や糖尿病連携手帳も災害用バッグに入れておく
※最近の治療内容を説明するのにお薬手帳は最強
・治療に必要な医療機器の電源として乾電池も用意
・被災時の連絡や治療の管理アプリ用にモバイルバッテリーと充電ケーブルも必須

菅沼:私は、4年ほど前に防災バッグ2名分のセットを購入して、そこに必要なものを追加しています。防災バッグ以外には長期保存のお水がストックしてあります。非常食は、米系と缶入りのパンなど2年~3年保存用のもので更新。手回し充電も乾電池も使える懐中電灯兼ラジオ兼USB充電ができるものは、先日停電になった際にも活躍しました!

齋藤:皆さんそれぞれしっかり対策されているんですね、参考になりました。防災についての情報交換はこれからも続けていきましょう!


皆さんはどのような防災対策をしていますか?とくに病気をもつ人の防災対策は、治療について確認しておくべきことや準備しておくべきものもあり、不安を抱える人が多いと思います。いつ何が起きても慌てずに対処できるように、日頃から備えておきましょう!